2011年7月5日

酒について

酒とは不思議な飲み物である。

同じビール一つとっても、美味さが変わる。それは、肴であったり、一緒に呑む人であったり、器であったり、空気であったり。

金曜日は会社の飲み会であった。こちらの飲み会は、日本でいう外国人が集まるパーティなど想像してもらうと分りやすいかも。多くの人は立ち飲みであちこちで適当な話をしたり、にぎやかな音楽がかかり、わいわいしたものが大概である。会社の飲み会といっても、それぞれのパートナーや友人たちも来る場合が多いので、いちいち話は自己紹介。

それはそれで良いのだが、金曜日の夜は、「もうこういうザワザワしたのは疲れるから嫌だな」という気分になった。そして、帰り途中、何がどうなれば、私の酒がおいしくなり、楽しく酔えるのだろうと考えた。

何か一つ良い条件があると良い。文頭に挙げたよう、「美味い肴や料理がある」「店に好みの雰囲気がある」「じっくり聞き入るもしくは語る美味い話がある」「つまみも話し相手もなければ、よい器で酒を呑む」「本当に何もなく缶ビールひとつだが、よい風が吹いている」とか。

金曜日は残念ながら、どれもなかった。まあ、店自体がそういう(私の好きなタイプじゃない)ところだったから、想像のつくものの、どこまでいっても日本人の私は、会社の付き合いだし、と。私の会社の上司は私よりも若く、それ自体に問題はないのだが、どうも彼が選ぶ店の雰囲気や娯楽の好みが合わない。どうして私は楽しめないとストレスに感じるより、私には私の好みがあると割り切ってもいいかなと思った夜であった。

4 件のコメント:

シュウ さんのコメント...

お店も上司が選んでくれるのですね。
すごい。なんだか目からうろこ。
日本ではお店の予約は下っ端の仕事ですものね!(笑)

え?
あーそうですそうです。
チーム下っ端が長かったワタシは
常に自分好みのお店を選び続けるという特権を得ておりました。(ニヤリ

今はだらけた格好で、眠たくなったら無理やりオツトの膝枕などでグウグウ眠れる状態で
一人で飲むのが一番楽チンです。

そう。楽かどうかが一番大事!!(笑)になってしまいました・・・。

いぎりす の M さんのコメント...

シュウさん、

上司と言っても、日本のような上下関係はほとんどなく友達みたいな感じ。

楽という字と楽しいが同じ漢字な理由が最近わかります。やっぱり、楽じゃないと楽しくないのですよ。

美味しいお酒が呑みたいものです。はい。

きんさん さんのコメント...

Mさん、おひさしぶりです。

「そうそう、わかる~」と思いましたよ(笑)。私も、気分が乗らない、とか、なんだかあんまり好きでないセレクションの場所だと「今回はパス」と言えるようになりました。Family Commitmentが理由として当たり障りないかな・・・。ただ、自分の部下がアレンジした時は「行ってあげたほうがいいのか?」と悩みますが、それでもあんまり最近は気にすることもなくなりました。これが歳をとるということなんですかねぇ。

同じ酒を飲むなら旨い酒!!

在メルボルン きんさん

いぎりす の M さんのコメント...

きんさん、ご無沙汰しています。

私の場合、子どもがいないので、あまり逃げ道がないのですが、最近はほどほどの付き合いにしています。

部署的に国際色ゆたかな面子。テンションが高いときはこれを楽しいのですが、そうでないときは疲れます。負けます。

おいしいお酒飲みたいですねー。日本に帰るとやはりかなり飲んでしまいます。これは、肴が関係しているのでしょうか?懐かしい顔ぶれかもしれませんがね。