2011年9月8日

負の引力

ご無沙汰であります。こちらいたって元気。 

実は、夏があまり好きではない。特に7月の終わりからお盆に入るまで数週間が苦手だ。

漠然とした落ち着かなさというか、何かよくない力が渦巻いているような不安があって、子どもの頃から、この数週間は気分が安定しない。これを私は「夏の強さと負の引力の仕業」と考えている。このドキドキするよな引力はだいたい毎年お盆を迎える少しぐらい前にピークを迎える。85年に日航ジャンボ機の墜落事故が起きたとき、子どもながらにこの引力は自分だけが感じていたものじゃないんだなと強く思った記憶がある。うっかりしているとこの力に負けてしまう怖さがある。
 
そんなこともあり、この時期はあまりものごとを深く考えたり、無理に行動したりしないようにしている。静かに仕事に向かい、まっすぐ帰り、また翌日仕事へ向かい、という静かな生活を目指す。しかし、ぼーっとしていると人はこの引力に導かれてしまう。8月6日の夜、ロンドンで暴動が起こった。週明け月曜日の9日、出勤しようと表に出ると自宅向かい道路が閉鎖され、何やら物々しい。通りを挟んだ反対側の建設中のマンション屋上のクレーンの上で自殺志願の男性が何やらわめいているという騒ぎ。翌日、10日、帰宅途中、電車を待っているとき、どうもいつもとは明らかに違うザワザワとした嫌な気配を感じながら帰宅すると、その晩は、マンチェスターでも暴動騒ぎが起こった。あー、今年もいっぱい引っ張られちゃったなと思う。
 
幸いマンチェスターの暴動は子どもの火遊びに近い幼稚な印象を残しただけで治まった。政治的背景もなく、ただ単に店から物を盗むことに終始した低能な内容だった。 

お盆が過ぎるとなんかホッとする。じわじわとやる気が出始め、9月にはいろいろと希望も湧いてくる。


と、いうのがブログ更新していなかった理由です。この夏は体調も崩さなかったからよかったよかった。 写真は暴動で壊されたコンビニ前のATM付近。しばらくベニヤ貼られてました。

4 件のコメント:

tsujiro さんのコメント...

ご無沙汰しております。東京は残暑が厳しいですよ。なるほど「負の引力」ですか。確かに分かる気がします。マンチェスター、ロンドン周辺の暴動騒ぎはとりあえず、収ったようでよかったですね。やっぱり、ロンドンは ♫愉快なロンドン、楽しいロンドン、ロンドーン♫ でないとねー。

いぎりす の M さんのコメント...

tsujiroさん、こちらはもう秋ですよ。まあ、夏も特になかったのですがね。ヒーターを入れたい自分と、まだ早い我慢しろという自分との戦いざんす。

暴動はやや過剰報道だった印象あり。報道機関もひまだったから、ちょっと煽ったような気がしなくもなくなくです。

シュウ さんのコメント...

暴動はこちらでもニュースになりまして、気になりました。
かなり大変な事態、というイメージでしたが
それほどではなかったのでしょうか。
ナニに対する不満だったのでしょうかね。

負の引力、なるほど。
ワタシも夏が苦手ですが、単純に暑いのが苦手で
ただひたすらに行き過ぎるのを待つ、という感じです。

ただ、子供が大きくなるにつれ「果敢に立ち向かわなければ過ぎ去らない日々」
になりつつあるのが辛いところ!!!


段々と、「来いやー!」みたいなファイティングポーズの夏になりつつあります・・・汗。

いぎりす の M さんのコメント...

シュウさん、返事遅くなりました。

夏ももう終わりですね。
私は守るものがないので、簡単に夏負けします。
こちらにきて、夏が暑くないのに夏は相変わらず苦手で、これは、暑さじゃないんだなと気づいた次第。

忘れた頃に夏の疲れが出るやも知れないのでご自愛くださいね。