2012年4月22日

春待つヒトたち



ここ数年、4月はとても暖かく、夏みたいな陽気になることが続いた。今年はどうも違うようだ。3月の終わり頃、夏みたいになった週以来、また冬に戻って、いまだそのままだ。わけがわからない。

上の写真はうちのリビングの窓。私は、ここから毎日、「春度」を測定している。隣の建物との間が内庭になっていて、そこにある桜っぽい木と大きな葉がつく木を観察するのである。前出の暖かかった週に花のつぼみがぐぐーんと膨らみ、「おおおー、春度上昇中」と盛り上がったが、それから3週間、春は実にゆっくりと熟してきている。

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
こちらに来てからは、さくらさくらと騒ぐこともないので、桜開花に対する忙しさはあまりなくなったが、花々がうわっと咲き始める感じにはわくわくどきどきするし、見逃してはならないという思いが沸く。今年は、そのペースが大変スローなので、「昨日より少し咲いた」とじっくり楽しんでいる。



この写真は、先の写真より2週間経った様子。開花のペースがゆっくりなせいか、膨らんだつぼみを鳥たちに食べられて、花の付きが少なくなっている感じが否めない。ちなみに窓の手前にある本はミニ鳥図鑑。珍しい鳥はほとんど来ないが、四十雀やひばりなどが顔をだしてくれるとちょっと興奮。モリバトが花のつぼみをわしわし食べていると「やめてくれー」と思う。

ちなみに今は、八重桜が見頃になってきた。でも、寒いけど。

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